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【トピック】2019-20シーズンのスケジュールが発表!注目のクリスマスゲームは?

2019-20シーズンのレギュラーシーズン・スケジュールが発表された。
2019-20シーズンは、レギュラーシーズンが2019年10月22日に開幕を迎え、2020年4月15日までの日程となる(すべて現地時間)。

各カンファレンスの上位8チームで争われるプレーオフは2020年4月18日に始まり、6月中旬にファイナルを迎える予定だ。

主要スケジュールは下記のようになっている。
・2019年9月30日~10月18日     :プレシーズン
・2019年10月22日~翌4月15日 :レギュラーシーズン
・2020年2月6日                         :トレードデッドライン(トレード期限)
・2020年2月14日~2月16日      :オールスター2020
・2020年4月18日~6月中旬      :プレーオフ

また、各チームの試合スケジュールについては、公式サイトで確認できるのでチェックして欲しい。
https://jp.global.nba.com/schedule/

尚、日本人初のドラフト指名選手となって八村塁の出場が予想されるワシントン・ウィザーズの初戦は、10月24日(現地時間)に、昨年新人王のルカ・ドンチッチとクリスタプス・ポルジンギスのヨーロッパ勢率いるダラス・マーベリックスとの対戦となっている。

また、日本人2人目のNBAプレーヤーとなった渡邊雄太が所属するメンフィス・グリズリーズは、10月24日(同)に、ジミー・バトラーをロースタ−0に加えたマイアミ・ヒートと初戦を迎える。

レギュラーシーズンの全米放送回数

2019-20NBAシーズンスケジュールと同時に、全米でのチーム別放送回数もアナウンスされた。この放送回数は、「ABC」「ESPN」「TNT」「NBA TV」の合計数となっている。30チームすべてを放送するのは「NBA TV」のみとなっており、日本では「NBA League Pass」または「Rakuten NBA TV」のストリーム配信でのみNBAが視聴可能予定のため、その点は注意が必要だ。
全米主要ネットワークでのチーム別放送回数は、下記のようになっている。

1位:ロサンゼルス・レイカーズ(43試合)
2位:ゴールデンステイト・ウォリアーズ(42試合)
3位:ヒューストン・ロケッツ(38回)
3位:ロサンゼルス・クリッパーズ(38回)
5位:フィラデルフィア・セブンティシクサーズ(36回)

上位5チーム中4チームが西地区となっており、今オフに大型補強に成功したレイカーズ、クリッパーズ、ロケッツへの注目の高さが伺いしれる。また、近年王朝を築いているウォリアーズもケビン・デュラント、デマーカス・カズンズ、アンドレ・イグダーラら主力の流出があったが、依然として高い注目度を誇っている。
5位には東地区の優勝候補の一角であるシクサーズがランクイン。オールスター選手のジョエル・エンビード、一昨年の新人王ベン・シモンズ率いるシクサーズへの期待度も、昨年に引き続き高い。

ブルックリン・ネッツ、ミルウォーキー・バックス、ボストン・セルティクス、昨年王者のトロント・ラプターズなどの東地区の強豪がランキングに入っていないのは、西高東低といわれるリーグのパワーバランスもあるだろうが、上位5位がマーケットの大きい都市に集中している点からも、収益の観点も加味されているだろう。
大型補強に成功したニュージャージー・ネッツはニューヨーク近隣だが、ケビン・デュラントが怪我で全休予定のため、今季の成績次第では来季は大幅に放送回数が伸びるのではないかと思われる。

注目のクリスマスゲームのカード

現地時間12月25日に行われるクリスマスゲームは高視聴率を誇るため、毎年NBAもファンが注目するカードをブッキングしている。今年は、5試合が予定されており、 東西ともに優勝候補と目されるチームがマッチメイクされている。

・ロサンゼルス・クリッパーズ(LAC) vs. ロサンゼルス・レイカーズ(LAL)
・ヒューストン・ロケッツ(HOU) vs. ゴールデンステイト・ウォリアーズ(GSW)
・ニューオーリンズ・ペリカンズ(NOP) vs.  デンバー・ナゲッツ(DEN)
・ボストン・セルティックス(BOS) vs. トロント・ラプラーズ(TOR)
・ミルウォーキー・バックス(MIL) vs. フィラデルフィア・セブンティシクサーズ(PHI)

クリッパーズ(LAC) vs. レイカーズ(LAL)

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大都市ロサンゼルスを本拠地とする2チームの激突。

クリッパーズは、今オフにカワイ・レナード、ポール・ジョージの2大スターを獲得した。レナードとジョージは昨シーズンにはMVP候補に名前が挙がっており、2名とも攻守ともにもっとも影響力のある選手と目されている。
昨年オールスター選手がいないにもかかわらず西地区7位でプレーオフに進出したクリッパーズ。そのコアメンバーを大きく変えずに、レナードとジョージを加えたことで、一気に優勝候補の一角となった。

対するレイカーズは、「キング」と呼ばれる現NBAのNo.1プレーヤーであるレブロン・ジェームズ、今オフにNo.1ビッグマンと呼び声が高いアンソニー・デイビスが率いる。元オールスターのドワイト・ハワードも加え、成長著しいカイル・クーズマや、昨年ラプターズで優勝に貢献したダニー・グリーン、セルティクスで優勝経験もあるベテランPGのラジョン・ロンドと、実績ある選手が脇を固める。
レイカーズもクリッパーズと同様に選手層は厚いが、新加入の選手が多く、過去にはセルフィッシュという評判を得た選手も少なくない。レブロン、デイビス、クーズマの3人を、一癖あるベテランたちがどう噛み合うのかが、レイカーズの試金石となる。

 

ロケッツ(HOU) vs. ウォリアーズ(GSW)

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5年に渡り王朝を築いているウォリアーズと、大物選手を補強して優勝を伺うロケッツの一戦。

ウォリアーズはケビン・デュラント、デマーカス・カズンズ、アンドレ・イグダーラと主力選手を失い、昨年よりも戦力ダウンしていることは否めない。
しかし、ステフォン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンと王朝初期の主力メンバーは維持しており、カリーとトンプソンが健在な限りは優勝候補の一角であるのは間違いないが、トンプソンは左膝前十字靭帯の断裂によりシーズン後半まで欠場予定だ。その穴を埋めるのは、昨年ブルックリン・ネッツで大ブレイクを果たしたディアンジェロ・ラッセルだ。カリーとラッセルは同ポジションだが、現役最高のシューターと言われるカリーと、視野が広くカットインを多用するラッセルの相性は良いと思われる。
昨年までと比べるとスケールダウンしたウォリアーズだが、カリー、トンプソン、ラッセルのバックコート陣に、グリーンを中心にブルーワークを惜しまないベンチメンバーを加えており、王朝初期のスモールラインナップを彷彿させるバスケットで成功する可能性は十二分にある。

一方のロケッツはここ数年、優勝候補と目されながらも一歩届かない状態が続いている。
歴代最高のスコアラーとも評価されるジェームズ・ハーデンに加えて、オクラホマシティ・サンダーからラッセル・ウエストブルックを獲得。ハーデンと相性が良くなかったクリス・ポール以外に昨年から主力に大きな変更はなく、トリプルダブル製造機のウエストブルックを加えたことで、爆発力は昨年よりも上がった。
懸念点はハーデンとウエストブルックは、どちらもボールを持つことでテンポを掴むタイプということだ。

ウォリアーズとロケッツの対戦は、壮絶な点取り合戦になることが予測されるが、ディフェンスが勝敗のカギとなるだろう。爆発力では互角だが、両チームともバックコート陣に比べて印象が薄いフロントコート陣のリバウンドと、スクリーンプレイなどの数字に表れないプレーがポイントになりそうだ。

 

ペリカンズ(NOP) vs.  ナゲッツ(DEN)

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注目のドラフト1位のザイオン・ウィリアムソン擁するペリカンズと、昨年大躍進を成し遂げたナゲッツの対戦。

ペリカンズは長年エースとして君臨していたアンソニー・デイビスをレイカーズに放出し、若手主体のチームに生まれ変わった。代わりにロンゾ・ボール、ブランドン・イングラム、ジョシュ・ハートと、将来を期待される才能ある選手たちを獲得した。ルーキーも4人在籍しており、将来のドラフト指名権も豊富にもつ将来性はNBAでも随一だ。
ドラフト1位で「レブロンの後継者」と言われるザイオンはもちろん、ルーキーの中では1巡目8位指名のジャクソン・ヘイズも潜在能力は高い。高校からバスケを始めたため伸び代はまだあり、222cmのウインズスパンを持っている。フィジカルを強めれば先発での起用も夢ではない。
フロントコートは先発はベテランCのデリック・フェイバーズと、PFはザイオン、SFはレイカーズで開花しかけていたイングラムとなるだろう。バックコートもPGのボール、SGのドリュー・ホリデーと揃っており、先発メンバーは将来を期待できるメンバーだ。控えには、堅実なプレーが評価されているルーキーのニッケル・アレキサンダー・ウォーカー、潜在能力の高さには定評があるジャリル・オカフォー、ベテランシューターのJJ・レディック、攻守で活躍できるジョシュ・ハートと悪くない。
彼らが昨年のブルックリン・ネッツのように噛み合えば、台風の目になる可能性は十分ある。

昨年躍進したナゲッツは、先発メンバーに入れ替わりはなく、今季もニコラ・ヨキッチを中心にチームを構築するだろう。Cには大黒柱のヨキッチ、メイソン・プライムリー、ルーキーのボル・ボルと安泰。PFの先発は攻守の潤滑油となるポール・ミルサップになるだろうが、オクラホマシティ・サンダーからジェレミー・グラントが控えにいるのは大きい。昨年サンダーで先発を務めたグラントは、攻守にわたって数字に出ないプレーが上手い。ヨキッチをサポートする役割としてミルサップ、グラントは適任だろう。
バックコート陣は昨年と変化はないが、MAX延長契約を結んだジャマール・マレーの出来がチームを左右する。マレーは個人技で得点を稼ぐタイプの選手であり、それが大黒柱のヨキッチと相性が良かった面は否定できないが、リスクの大きいシュートセレクションが少なくなかったのも事実だ。マレーには、ヨキッチと2枚看板になるとともに、チームの需要によって柔軟なプレーが求められるだろう。

 

セルティックス(BOS) vs. ラプラーズ(TOR)

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セルティクスはエースのカイリー・アービングを放出し、昨年の60点ゲームも記憶に新しいケンバ・ウォーカーを獲得した。
一昨年、1年目から新エースに成長したジェイソン・テイタムやジェイレン・ブラウンら若手とオンオフ問わず噛み合わなかったアービングから、人格に定評があるケンバに代わったことでチームケミストリーは良い方向に転ぶかもしれない。
チームケミストリーの点では、FIBAワールドカップの米国代表にはセルティクスから4名の選手が参加している。ケンバ、テイタム、ブラウン、マーカス・スマートと、セルティクスのコアになるメンバーだ。シーズン開幕前にケンバとの調整ができ、ケミストリー構築ができることはプラスに働く。また、強豪サンアントニオ・スパーズを作り上げたグレッグ・ポポヴィッチHCのチームバスケットは、チームケミストリーに不安があるセルティクスには良い経験になるだろう。
大怪我から復帰した元オールスター選手のゴードン・ヘイワードは、精彩を欠いたシーズンとなった昨年を払拭したいと、オフにトレーニングを積んでいる。彼が完全復活すれば平均20点は見込めるため、ケンバ、テイタム、ヘイワードは新「BIG3」になる可能性がある。
しかし、アル・ホーフォードが抜けたCにはエネス・カンターを補強したが、マーカス・モリスが抜けたPFは手付かずだ。おそらくPFにはヘイワードかテイタムが入ると思われるが、実績あるベテランインサイドがもう1人欲しいところだ。
2年前にアービングとヘイワードを欠いたチームで躍進した要因は、テイタムを中心にチームが一団となっていたことが原動力だった。控えメンバーの経験値不足、ケンバのマッチング具合、ヘイワードの復活と課題は少なくないが、個々の能力は一昨年よりも高いため、一団となることができればカンファレンスファイナル進出も夢ではないだろう。

対するラプターズは2019−20の優勝チームだが、ファイナルMVPを受賞したエースのカワイ・レナードと、先発SGとして要所を締めたダニー・グリーンを失ったことはクリティカルだ。MIPのパスカル・シアカムは新エースとして、カイル・ラウリーとタッグを組むことになるが、現状ではレナードの穴を埋めるには至らない。フロントコートにはマルク・ガソル、サージ・イバカに加え、ブルックリン・ネッツから守備の上手いロンデイ・ホリス・ジェファーソン、攻守で安定したスタンリー・ジョンソンを加えたを獲得したことで一定の層は維持したが、昨年からスケールダウンした印象は拭えない。
シアカムのさらなる成長、チームの噛み合いなどの課題はセルティクスと似通っている。現時点でのメンバー個々の能力ではセルティクスが上回っているが、どちらも主力以外の奮起と、チームの噛み合いがポイントになりそうだ。

 

バックス(MIL) vs. セブンティシクサーズ(PHI)

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2019−20シーズンの東地区カンファレンス・ファイナルで対戦する可能性も低くない両チームの対戦で、今季の東地区を占う注目の試合だ。

昨年、シーズンMVPを獲得し、名実ともにアンストッパブルな選手に成長したヤニス・アデトクンボ率いるバックス。ヤニスが健在な限りプレーオフは安泰だが、昨年のメンバーに加えて、SGには3&Dのウェスリー・マシューズ、Cにはリバウンドと守備で双子の兄を上回るロビン・ロペスを加えた。
昨年SGで高い貢献をしていたマルコム・ブログドンが退団したことは懸念事項だが、マシューズの獲得で戦力低下は最小限に抑えたといって良いだろう。
PGのエリック・ブレッドソー、チーム2番手に成長したSFのクリス・ミドルトン、ストレッチ5に成長したCのブルック・ロペスと、昨年のコアローテーションは維持していることもあり、怪我がない限りは、バックスが今季も東地区の優勝候補筆頭なのは間違いない。

対するシクサーズは、ジョエル・エンビードとベン・シモンズの2人のオールスター選手が率いており、昨年もイースタン3位でプレーオフに進出した。
エンビードの能力に疑いようはなく、シモンズも弱点のシュート力という弱点はあるものの、視野の広さ・パスセンス・突破力はリーグトップクラスだ。シモンズは今オフに弱点であるシュート力向上に取り組んでいる。シモンズがシュート力を会得すれば、これまで以上にアンストッパブルな選手になるだろう。シモンズが外からシュートを打てるようになると、インサイドにおけるエンビードの自由度が増え、よりオフェンスバリエーションが広がるというメリットもある。
また、昨年チーム第3の得点源となったトバイアス・ハリスと再契約し、セルティクスから攻守で献身的なプレーを持ち味とするベテランPFのアル・ホーフォードを獲得できたことは好材料だ。
ただし、チームのクラッチシュートを任せられることも多かったジミー・バトラー、控えPGとして安定した活躍をしていたTJ・マッコネル、ベテランシューターのJJ・デリックらが退団したことで、ベンチも含めた層は昨年よりも薄くなっている。
バトラーの穴を埋めるためにはシモンズ、ハリス、先発SGとして起用されることが予想される新加入のジョシュ・リチャードソンのステップアップが必要だ。また、レディック、マッコネルらの穴を埋めるには若手の多い控えメンバーの成長も不可欠だ。

 2019−20シーズンの東地区の覇者になる可能性がある2チームの激突に注目だ。