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【トピック】BIG3 MVPのジョー・ジョンソンが、シクサーズとワークアウト

3on3プロバスケットボールリーグの"BIG3"でプレーするジョー・ジョンソンが、フィラデルフィア・セブンティシクサーズのワークアウトに参加すると報じられた。他にも、ロサンゼルス・クリッパーズ、ミルウォーキー・バックス、デンバーナゲッツ、ニューオーリンズ・ペリカンズなどの球団が、ジョンソンに興味を示している。

38歳になるのジョンソンは、2001年にボストン・セルティクスから10位指名を受け、7度オールスターゲームに出場した経歴を持つSG。
フェニックス・サンズ時代には、殿堂入りしたPGスティーブ・ナッシュ、PFのアマレ・スタッダマイヤーらとともに62勝20敗の好成績を収めている。この年のジョンソンの3P成功率は47.8%とリーグ2位の確率で、ラン&ガンゲームのアウトサイドの要として活躍。
エースとしての活躍を期待されてアトランタ・ホークスにトレードで移籍し、2006-07シーズンには「平均25.0点、4.4アシスト、4.2リバウンド、1.05スティール」と、オールスター級の活躍で、2006年にはFIBAバスケットボール世界選手権にもアメリカ代表として出場している。その後、ブルックリン・ネッツ、マイアミ・ヒート、ユタ・ジャズ、ヒューストン・ロケッツと渡り歩き、2018年以降はNBAでのプレーは行っていない。
2018年以降は3on3プロバスケットボールリーグ"BIG3"のトリプレッツに所属し、シーズンMVPを獲得するとともに、トリプレッツをチャンピオンシップ(優勝決定戦)に導いている。

"BIG3"とは

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BIG3は、ヒップホップミュージシャンのICE CUBE(アイス・キューブ)が立ち上げた3on3のプロバスケットボールリーグだ。
創設から3年目を迎え、12チームが所属している。独自ルールとして4Pシュートを設けている。3on3はカジュアルにプレーできる競技として人気で、オリンピック競技にも指定された。特にBIG3は、マイク・ビビー、アマレ・スタッダマイヤー、ラシャード・ルイス、ネイト・ロビンソンら元NBA選手が多数出場しており、音楽イベントなどのエンターテイメント性も高いため、往年のNBAファンを中心に高い人気を集めている。

ジョンソンは、どのチームにフィットするか?

ジョンソンはBIG3で平均21.9点、3.9アシストを記録している。50点先取ゲームのBIG3で、平均21.9点は驚異的な数字だ。BIG3独自ルールの4Pシュートも4本(リーグ1位)沈めている。BIG3のディフェンスはNBAよりもかなり緩いが、そのシュート力はNBAレベルを保っているといえるだろう。

現時点にジョンソンに興味を持っているとされるのはシクサーズ、クリッパーズ、バックス、ナゲッツ、ペリカンズの5チームだ。ペリカンズを除く4チームはプレーオフ進出が濃厚で、優勝も視野に入れている今季の強豪と目されているチームだ。いずれのチームも選手層の厚さは少しでも強化したいと考えているのは明白で、優勝へのラストピースとしてジョンソンのシュート力と経験に魅力を感じているものと思われる。
その中でも、シクサーズのチーム事情はジョンソンにフィットするのではないかと思う。
シクサーズは昨年先発を務めたジミー・バトラーが移籍し、今季はジョシュ・リチャードソンが先発を務めると考えられている。リチャードソンは攻守で堅実な働きをするが、控えの選手層は薄い。2大エースのジョエル・エンビード、ベン・シモンズも、プレーオフで勝ち上がることを考えると経験不足は否めない。
シモンズはミドルシュートを特訓中とはいえ、JJ・レディックが移籍したこともあり、2ndユニットの得点力は大きな課題だ。そこにジョンソンのシュート力はフィットする。

既に現役最強の6thマンと呼ばれるルー・ウィリアムズが所属するクリッパーズ、ベテラン3Pシューターのカイル・コーバーと得点力の高いウェスリー・マシューズ擁するバックスには、既にジョンソンに求められる役割を担うベテランが所属している。ジョンソンが優勝を狙って契約する可能性はあるが、どちらのチームもアウトサイドの選手は充実しており、プレイングアイム確保は難しいだろう。

逆にペリカンズと契約した場合は、プレーオフを勝ち上がる可能性は非常に低い。
ペリカンズには、ドラフト1位指名のザイオン・ウィリアムソン、ロサンゼルス・レイカーズで「ヤング・コア」と呼ばれたロンゾ・ボール、ブランドン・イングラム、ジョシュ・ハートら有望な若手選手が揃っているが、NBAのプレーオフを勝ち抜くには技術も経験も足りていない。彼らを指南するという役割は、経験豊富なジョンソンには最適な役割ではある。
ただし、NBA最高齢選手となっているビンス・カーター(アトランタ・ホークス)とは少し状況が違う。カーターは既にホークスに所属しており、引退後のキャリアも加味している部分はあるだろう。しかし、ジョンソンの場合は現役NBA選手ではなく、フロント入りを見据えていない限りは少しでも「勝てる可能性があるチーム」を選ぶのではないだろうか。

現時点で優勝の可能性が高いのはクリッパーズとバックスと言われているが、チーム状況やジョンソンに求められるプレー等を考えると、シクサーズでベンチの切り札というポジションは彼のプレーに最もマッチするように感じられる。
もちろんワークアウトの結果次第ではあるが、ジョー・ジョンソンが接戦でクラッチプレーを決める姿をもう一度見たいものだ。


Most Valuable Player: Joe Johnson