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【2019-20チームレビュー】シャーロット・ホーネッツ

2018-19シーズン成績 :39勝43敗(イースタン9位/攻撃:20位 守備:17位/得失点差:-1.1)
2018-19プレーオフ成績:-

加入

テリー・ロジアー(セルティクス)
PJ・ワシントン(ドラフト12位)
コディ・マーティン(ドラフト36位)
ジェイレン・マクダニエルズ(ドラフト52位)
ロバート・フランクス(ドラフト外、2way)

退団

ケンバ・ウォーカー
ジェレミー・ラム
フランク・カミンスキー
トニー・パーカー

予想ロスター

 

PG

SG

SF

PF

C

1st(先発)

テリー・
ロジアー

ニコラ・
バトゥーム

マイルズ・
ブリッジズ

マービン・
ウィリアムズ

コディ・
ゼラー

2nd

ディボンテ・
グラハム

マリーク・
モンク

マイケル・K・
ギルクリスト

PJ・
ワシントン

ビズマック・
ビヨンボ

3rd

 

ドゥエイン・
ベーコン

コディ・
マーティン

ジェイレン・
マクダニエルズ

ヴィリー・
エルナンゴメス

4th

 

 

ロバート・
フランクス

 

 

HC

ジェームズ・ボーレゴ(2年目)

2019-20シーズンの展望


Best of the Charlotte Hornets | 2018-19 NBA Season

2018-19シーズンのシャーロット・ホーネッツは、イースタン9位とプレーオフ進出まであと一歩の成績を残した。その中心にいたのは、生え抜きのエースだったケンバ・ウォーカーだ。ケンバは1試合平均25.6点を記録し、1試合60点ゲームをはじめ、40点超えのゲームを連発するまさに鬼気迫るプレーを披露した。
ケンバに次ぐ得点源に成長したのはリーグ7年目のジェレミー・ラムだった。ラムは3&Dとしてホーネッツの原動力の1人に成長した。
ただし、マリーク・モンク、マイルズ・ブリッジズといった生え抜きのドラフト指名選手は精彩を欠くシーズンとなった。また、マイケル・キッド・ギルクリスト、フランク・カミンスキー、コディ・ゼラーらベテランも怪我等の影響もあり、期待されているほどの活躍はできなかった。

今オフにホーネッツは、チームの絶対的エースのケンバをセルティクスに放出し、代わりにセルティクスの控えPGとして活躍していたテリー・ロジアーを獲得した。
ロジアーはウォーカーと似たタイプのスコアリングPGであるが、昨年40点ゲームを連発したウォーカーほどのインパクトはなく、チームリーダーとしての資質は未知数だ。

また、25歳のロジアーであるが、カイリー・アービングが欠場した2年前にチームの3rdオプションとして活躍したものの、昨年は平凡な数字に終わっている。リーグ屈指のスコアリングガードであるカイリーやケンバと比較するのは酷だが、1試合平均3アシスト以上を記録したことがないロジアーに3年5,800万ドルの高額契約はいささか疑問が残る。

さらにチームの2ndオプションに成長したラムを引き止めることなく、ラムはインディアナ・ペイサーズと契約した。
過去の高額契約がネックとなり高額オファーができないというチーム事情はあるが、チームの1番手と2番手の選手を何の見返りもなく放出し、ホーネッツ首脳陣の采配には首を傾げざるえない。

PGにはロジアーの控えが2年目のディボンテ・グラハムしかおらず、先述の通りロジアーのチームリーダー、ゲームメーカーとしての資質は未知数であるため心もとない布陣だ。

SGには安定感抜群の万能戦士のニコラ・バトゥーム、爆発力がり飛躍が期待されるマリーク・モンクが控えており、PGと比べると安定感はある。またSFのマイケル・キッド・ギリクリストとバトゥームは、地味ながらチームに攻守で貢献する堅実なプレースタイルを持ち味としており、ロジアーとの相性も悪くないだろう。

SFは2年目のマイルズ・ブリッジズが先発を任せられるだろうが、大学で平均17.0得点を獲得したオフェンス力を期待されている。現時点ではロジアーがチームの1stオプションになるだろうが、ブリッジズとモンクの成長次第では彼らがチームの1stオプションになっても不思議ではない。
ブリッジズは守備面での評価は高く、控えのギリクリストとともにディフェンスには期待できる。

 

インサイドには、ケンタッキー大学のPJ・ワシントンをドラフト12位で指名した。
ワシントンは昨年大きく成長し、平均12.9点、6.6リバウンド、1.03ブロックという数字を残している。FG成功率52.1%、3P成功率38.7%と高確率でシュートを決めることができることに加え、219cmのウイングスパンを駆使した守備力にも定評がある選手だ。
シーズン当初は安定感のあるベテランのマービン・ウィリアムズが先発PFを務めるだろうが、ディフェンス力に定評のあるワシントンの成長次第ではシーズン途中から先発に抜擢される可能性は低くないだろう。

一方、Cは昨年と同じくコディ・ゼラー、ビズマック・ビヨンボ、ヴィリー・エルナンゴメスの3人が務める。
機動力のあるゼラーとエルナンゴメスと、守備に秀でた肉体派のビヨンボで一定の安定感は得られるだろう。しかし、昨年リーグ17位に終わった守備力からも、多大な期待はできない布陣だ。
ロジアー、モンク、ブリッジズの出来次第ではあるが、スモールラインナップを多用する戦術を取り入れるようであれば、ルーキーのワシントンがCとして起用される場面があっても不思議ではない。

長年エースとして活躍したケンバ・ウォーカーを放出し、チームリーダーとしてもエースとしても未知数のロジアーと高額契約を結んだチームの方針は疑問だ。
それでも、爆発力のある3年目のモンクと、身体能力の高い2年目のブリジッズ、そして攻守で活躍できる可能性のあるワシントンの2番〜4番には可能性を感じる。彼らをフォローするバトゥーム、ギリクリスト、ウィリアムズ、ゼラーの4人はチームの潤滑油として安定感を持たせることができる。特にギリクリストとウィリアムズはディフェンス面での貢献が高く、万能戦士のバトゥームはチームを攻守でバックアップする。

潜在力のある若手コアとサポート役に適するベテラン勢が噛み合えば思わぬアップセットを起こす可能性を秘めている。
しかしながらロジアーがエースとしてどこまで高みを目指せるのか、またブリッジズやモンクとプレー面でのケミストリーを構築できるのかは気になるポイントだ。また、ベテランが多いこともプラスにもマイナスにもなり得る。若手主体のチームに安定感を持たせることができる点ではプラスだが、チーム文化の変革や若手の成長が鈍化した場合には一気にロールプレーヤーの集団にもなり得る。

また、実績に乏しくチームリーダーとして未知数のロジアー、不可欠な存在ではあるがバックアップタイプのバトゥームやウィリアムズに高額契約を与えるなど、ホーネッツ球団首脳陣のチーム作りには首を傾げざるえない。チームの1stオプションのケンバと、2ndオプションのラムの2人を何の見返りもなく放出するようなチームは多くないだろう。シャーロットがスモールマーケットということを加味しても、もう少し賢いお金の使い方ができるはずだ。

オーナーのマイケル・ジョーダンは、チーム運営の面ではこれまで実績を残せていない。むしろ、首を傾げるドラフトや契約を行ってきた。
巨額の契約が重荷となるホーネッツに大型補強は見込めず、モンクとブリッジズの成長に掛けるシーズンになりそうだ。