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【2019-20チームレビュー】クリーブランド・キャバリアーズ

2018-19シーズン成績 :19勝63敗(イースタン14位/攻撃:29位 守備:24位/得失点差:-9.6)
2018-19プレーオフ成績:1回戦敗退

加入

ダリアス・ガーランド(ドラフト5位)
ディラン・ウィンドラー(ドラフト26位)
ケビン・ポーターJr(ドラフト30位)
ディーン・ウェイド(ドラフト外、2way)

退団

JR・スミス
チャニング・フライ
デイビッド・ヌワバ

予想ロスター

 

PG

SG

SF

PF

C

1st(先発)

ダリアス・
ガーランド

コリン・
セクストン

シェド・
オスマン

ケビン・
ラブ

トリスタン・
トンプソン

2nd

ブランドン・
ナイト

ジョーダン・
クラークソン

ディラン・
ウィンドラー

ラリー・
ナンスJr

アンテ・
ジジッチ

3rd

マシュー・
デラベドーバ

ケビン・
ポーターJr

 

ディーン・
ウェイド

ジョン・
ヘンソン

4th

 

シンダリウス・
ソーンウェル

 

 

 

HC

ジョン・ベイレイン(1年目)

2019-20シーズンの展望


Best of the Cleveland Cavaliers | 2018-19 NBA Season

チームを優勝に導いた現役No.1選手であるレブロン・ジェームズがロサンゼルスに去り、クリーブランド・キャバリアーズは解体を迫られた。
ケビン・ラブ、トリスタン・トンプソン、JR・スミスといった主力は残ったものの、レブロンを中心にしたチームシステムは彼が抜けたことで崩壊した。ジョージ・ヒルとカイル・コーバーといった職人肌のベテランは放出された。
多くの人が予想した通り、キャバリアーズはイースタン14位という非常に厳しいシーズンとなった。

そんなキャバリアーズにとって唯一の光となったのは、新人のコリン・セクストンだった。
セクストンは2018年のドラフト8位指名を受けたスコアリング型のPGだ。昨年はケビン・ラブの欠場もあり平均16.7点、2.9リバウンド、3.0アシストと新人としては及第点の成績を残している。シーズン終盤は20点ゲームを連発したことからも、キャバリアーズの将来を担うことを予見させる。
シュート力とゲームメイク力には改善の余地があるものの、電光石火のスピードを活かしたドライブは、レブロンとともに王朝時代を牽引したカイリー・アービングを彷彿とさせる。

2019年のドラフトでは、ヴァンダービルト大学のダリアス・ガーランドを5位で指名した。
188cmとセクストンと同じ身長、ポジションのガーランドを指名したことには疑問が残るが、一時はドラフト3位以内での指名も検討された能力自体に疑いはない。セクストンはドライブが持ち味だが、ガーランドはシュート力とボールハンドリング力に定評があるということもあり、上手く共存できる可能性はある。
現時点ではハンドリングに分があるガーランドが先発PGを務めと思われるが、その場合はセクストンが先発SGになるだろう。この2人が共存できた場合はトレイルブレイザーズのデイミアン・リラードとCJ・マッカラムを彷彿とさせるバックコートパンチになる可能性を秘めている。

SGの控えにはオフェンス力に特化したジョーダン・クラークソンが控えており、バックコート陣のオフェンス力には期待が持てる。
反面、ディフェンスには不安が残る。ガーランド、セクストンともに188cmと小柄で、フィジカル面でリーグのトップガードを守れるとは思えない。ドラフト30位で指名したケビン・ポーターJrはディフェンス面で貢献できるかもしれないが、好不調の波が激しく素行に問題を抱えているため、どこまで即戦力となるかは未知数だ。

一方のフロントコートはPFのケビン・ラブと、Cのトリスタン・トンプソンとベテラン勢が先発を務める。
PFの控えにはラリー・ナンスJrがいるため比較的安定したポジションだが、Cはアンテ・ジジッチとジョン・ヘンソンの2人の控えでは不安が残る。リーグ有数のリバウンダーだったトンプソンも怪我しがちで徐々に衰えが見られる。

3年目のシェド・オスマンと、ルーキーのディラン・ウィンドラーの2人がいるSFも弱点だ。
オスマンは攻守で安定した活躍を行っているが、リーグのエリートプレーヤーとマッチアップするには心許ない。ただ、2番手のSFとしては十分に活躍できるポテンシャルを持っているし、上手くいけば先発としても通用するレベルになる可能性はある。ウィンドラーは3P成功率40.6%を記録しており、セクストンとの相性も良さそうだ。現状では、SFの2人はスペーシングを始め、チームを潤滑させる燻し銀の活躍が期待されるだろう。

今オフにキャバリアーズは大きな動きを行わなかった。
チームに新たに加わったのはルーキーの4人のみだ。これは、キャバリアーズが明確にドラフトを中心にチームを再建するという意志だろう。この方針に反する大型契約を結んだラブとトンプソンは、若手インサイド+ドラフト指名権が獲得できるようであればトレードに出されるだろう。

先述した通りセクストンとガーランドの共存は不透明だ。
セクストン、ガーランド、ウィンドラー、ポーターJr、オスマンという若手コアは魅力的だが、役割が重複する部分も少なくない。プレー配分も含めて、HCの手腕が試されることになるだろう。 この役割に対しては新任のジョン・ベイレインHCは適した人材かもしれない。ベンレインHCはミシガン大学で長年指揮をとっており、戦術や若手の成長を促すという面で評価高い。

おそらく2019-20シーズンもキャバリアーズは苦しいシーズンになるだろう。
その中で若手コアがどのようなゲームをするのかが、今後の試金石となる。