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【2019-20チームレビュー】ミネソタ・ティンバーウルブズ

2018-19シーズン成績 :36勝44敗(ウエスタン11位)
2018-19プレーオフ成績:-

加入

ジャバズ・ネイピアー(ネッツ)
トレイビオン・グラハム(ネッツ)
ノア・ヴォンレイ(ニックス)
ジョーダン・ベル(ウォリアーズ)
タイロン・ウォーレス(クリッパーズ)
ジェイク・レイマン(ブレイザーズ)
ジョーダン・マクラフリン(FA、2way)
ケラン・マーティン(FA、2way)
ジャレット・カルバー(ドラフト6位)
ナズ・リード(ドラフト外)
リンデル・ウィギントン(ドラフト外)
ジェイレン・ノーウェル(ドラフト外)
ジョーダン・マーフィー(ドラフト外)

退団

デリック・ローズ
タイアス・ジョーンズ
ダリオ・サリッチ<
タージ・ギブソン
ルオル・デン
アンソニー・トレバー
CJ・ウィリアムズ
ジェリッド・ベイレス
ミッチ・クリーク
ジャレッド・テレル
キャメロン・レイノルズ

予想ロスター

  PG SG SF PF C
1st(先発) ジェフ・
ティーグ
アンドリュー・
ウィギンズ
ロバート・
コビントン
ノア・
ヴォンレイ
カール・アンソニー・
タウンズ
2nd ジャバズ・
ネイピアー
ジャレッド・
カルバー
ジェイク・
レイマン
ジョーダン・
ベル
ゴーギー・
ジェン
3rd タイロン・
ウォーレス
ジョシュ・
オコーギー
トレイビオン・
グラハム
ナズ・
リード
 
4th     ケイタ・ベイツ・
ジョップ
   
HC ライアン・サンダース(2年目)

2019-20シーズンの展望


Best of the Minnesota Timberwolves! | 2018-19 NBA Season

カール・アンソニー・タウンズ、アンドリュー・ウィギンズの2人に加えて、現役屈指の2ウェイプレーヤーであるジミー・バトラー、復活を目指す元MVPのデリック・ローズと、プレーオフ進出を現実的に見据えた昨年は、期待外れの成績に終わった。

タウンズは継続的に活躍したものの、未完の大器と言われ続けているウィギンズの成長を感じることはできなかった。加えて、バトラーが若手スター候補のプレーに苦言を呈したことでチームは分裂手前になっていた。
結果的にバトラーはチームを去り、チーム再建を任されたトム・シボドーHCはシーズン半ばに解任されることとなった。唯一の明るい材料は、ローズが感動的な50点試合を行い、30点越えを連発して奇跡の復活劇がなされたことぐらいだ。

今オフのウルブズの動きで評価できる点は少ない。
完全復活の兆しをみせたローズはデトロイト・ピストンズに移籍し、ダリオ・サリッチやタージ・ギブソンといった縁の下の力持ちタイプの頼れる選手たちもチームを去った。セカンドチームで効果的な活躍をしていた若手PGのタイアス・ジョーンズもメンフィス・グリズリーズと契約を結んだ。
結果的にチームの核として残ったのは、タウンズとウィギンズの2枚看板だ。

エースとして安定的にチームを引っ張るタウンズは紛れもなくオールスター級の選手だが、ウィギンズの成長には疑問が残る。
「類まれなる才能」と評価されて久しいが、今年24歳のウィギンズに成長の余地がどれほど残されているのかは不明だ。オフェンス/ディフェンスの両面でここ数年目立った成長を感じさせておらず、何よりバスケットボールに対するプロ意識の低さが頻繁に取りざたされるありさまだ。昨年ウルブズはウィギンズとMAX契約を結んだ。しかし、このままでいくと彼は年俸に見合わない身体能力が売りのロールプレーヤーになりかねない。

フロントコートの核となるのは、もちろんカール・アンソニー・タウンズだ。
タウンズは昨年、平均24.4点、12.4リバウンド、1.6ブロックとインサイドを支配し続けた。一昨年に次代の現役No.1センターを争うことになると思われていたジョエル・エンビードとは差がついたが、能力的には見劣りしない。加えて、3P成功率も40%を超えており、まさにストレッチ5としての活躍が期待できる。彼が健在であれば毎試合20点、10リバウンドは計算できる。
タウンズの控えとなる7年目のベテランであるゴーギー・ジェンは少々高い年俸だが、随所で見せるディフェンス能力はセカンドユニットに安定感をもたらす。

PFにはニューヨーク・ニックスから獲得したノア・ヴォンレイが起用されるだろう。ヴォンレイは、昨年キャリアハイをマークしたが、今季はタウンズをサポーロスル役割が与えられタブルダブルの活躍が期待される。3P成功率もNBA通算で3割以上をマークしていることもあり、バックコート陣のためにスペースを作る役割も求められるだろう。
ウォリアーズから獲得したジョーダン・ベルは、昨年は1年目よりもスタッツを落としている。バスケットに対するオフの姿勢に疑問が持たれることもあり、現状過大な期待はできない。しかし、NBA1年目に優勝を経験しており、その際にディフェンス面でチームをサポートしたことから、開花すれば面白い存在になる。また、最低保証額での契約のため、球団にとってもデメリットはないだろう。
サマーリーグで活躍したナズ・リードが3番手として控えているが、ヴォンレイ、ベル、リードともに継続した活躍ができるかは不明瞭なため、場合によってはSFのロバート・コビントンがPFで起用させることも増えるだろう。

SFはディフェンスのスペシャリストであるコビントンが起用されるだろう。典型的な3&Dプレーヤーであるコビントンは、一昨年にシクサーズで効果的な働きをしたこともあり、若手主体のチームの中で安定感をもたらすことができる。
成長中のジェイク・レイマンがシーズン中にスタメン昇格することもあり得る。4年目となるレイマンは、昨年1Qに4本の3Pシュートを決めるなど当たりだしたら止まらないタイプのシューターだが、安定感に欠けるのが欠点だ。チームのXファクターにはなり得るが、出場時間を確保するためにはプレーのムラを無くす必要がある。

バックコートでは、SGにはウィギンズが起用されるだろう。
自身は「オレ以上のプレーヤーはNBAに多くない」とインタビューで答えているが、期待され続けた6年間で球団やファンの期待に応えられていないのは明白だ。彼のポテンシャルは皆が認めるところではあるが、スタッツ面でもルーキーイヤーと大きく変わっておらず、25歳となる今季は勝負の年になる。

代わりに期待されるのはドラフト6位指名で獲得したジェレット・カルバーだ。カルバーはテキサス工科大で、攻守にわたってアグレッシブなプレーをすることを評価されている。3Pシュートに課題があるが、ディフェンス面はNBAでも通用するとみられている。練習熱心で、まだ20歳ということで成長の余地も大きい。また、大学時代にはプレーメイクを任せられることもあり、場合によっては層が薄くなったPGで起用されることも考えられる。
カルバーと並んで期待されるのが、2年目のジョシュ・オコーギーだ。オコーギーは昨年序盤に攻守で活躍したが、後半にオフェンス面で失速し、プレー時間を確保できなかった。オコーギー自身はこのスランプを「NBAの長いシーズンによる疲労」と答えており、シーズン終盤に持ち直したことから、今季は安定して活躍したいところだ。オコーギーもカルバー同様にディフェンス面に秀でており、オフェンス面で貢献できればスターター起用も現実味を帯びてくる。

カルバーとオコーギーの成長次第ではウィギンズをSFで起用して、コビントンをPFにコンバートするプランも考えられる。場合によってはウィギンズのトレード先を探すことになるだろうが、MAX契約に見合う活躍が出来ておらず、精神面も含めて成長に疑問されるウィギンズの引き取り先を探すのは至難の技だ。

PGは昨年チームを引っ張ったデリック・ローズとタイアス・ジョーンズがチームを去ったが、目立った補強がされていない。
ベテランのジェフ・ティーグは実績はあるが31歳と衰えが出始めており、オフェンス/ディフェンスの両面でチームを支えることができるかは不透明だ。しかし、彼の経験とプレーメイク力は若いウルブズにとっては大きな財産だ。タウンズ、ウィギンズの2人に対してボールを供給する役割に加えて、ゲームメイクでも期待されるカルバーの指南役としても期待される。
控えで器用されるだろうシャバズ・ネイピアーもディフェンス面に不安があるものの、オフェンス面では2桁得点は可能だ。ゲームメイク面ではティーグに及ばないので、2番手を任される今季は司令塔として成長したいところだ。

タウンズという大黒柱は健在だが、昨年のコアメンバーの多くが離脱し、戦力としては心許ないシーズンとなりそうだ。
ウィギンズの飛躍に期待したいところだが、現実的には2年目のオコーギー、ルーキーのカルバーに期待するシーズンになるだろう。

ヒューストン・ロケッツで16シーズンGMを勤めたガーソン・ローサスGMを招聘し、シボドー体制での再建プランを白紙化に戻した。サンダースHCの手腕も未知数ではあるが、チーム方針に一貫性があるとはいけない状態が続いていることは懸念材料だ。

ウルブズ首脳陣は来オフに大物FAを獲得すると明言しているが、現在のウルブズが大物FAが魅力的に感じる要素は多くない。唯一のポジティブ要素であるタウンズが、業を煮やして移籍を希望した場合はなおさらだ。また、ウィギンズのMAX契約や、相場よりも少々高いと言われるベテランとの契約など、金銭面でも有利とは言えない状態だ。
ウルブズの今後はウィギンズと、カルバーやオコーギーなどの若手に託されたが、彼らが飛躍できなければあと数年は厳しいシーズンが続くかもしれない。